人生で最も大事なこととは何でしょうか。人それぞれ大切にしていることは少しずつ異なります。大事なことがたくさんあって選べないという方もいるでしょう。限りある時間の中で、より豊かな人生を送るためにはどんな考え方が大切なのでしょうか。
人として最も「大事なこと」とは
人生において最も「大事なこと」とは一体どんなことなのでしょうか。
「家族」が最も大事なものだと答える人がいれば、「お金」が最も大切だと答える人もいるでしょう。
そのように、「人として大事なこと」は一人一人違うものの、誰もが何かしらの生きる目的をもって日々を送っているものです。
この記事では、人生をより豊かにするための考え方や、大事なことの優先度についてご紹介します。
大事なことに優先度をつける
生きていると、やりたいことややるべきことがたくさん出てきます。
あなたにも、「やりたいことが全て終わっていないのに一日が終わってしまった」という経験はありませんか?
全てを大事にするのではなく優先順位をつけることで、本当に自分がやりたかったことや、自分にとっての幸せとは何かということに気づけるようになります。
とはいえ、どんな風に優先順位をつけていけば良いかわからないという人もいるでしょう。
そこでここからは、人として最も大切なことを、優先度順にご紹介します。
優先度①:自分の人生
生きていく上では、まず自分の人生を一番大事にしなければなりません。
仕事や勉強も身体を壊してまでやるべきではなく、人として大事なこととも言えません。
何をやるにしても、自分の身体が元気で健康でなければ、やりたいことはできないのです。
好きなものを食べられることも、好きな場所に出かけられることも、元気な身体があってこそです。
人生を豊かにするためにも、まずは自分の身体を大切にしましょう。
優先度②:自分の家族
家族は、自分のことを支えてくれるかけがえのない存在です。辛いことや困難なことがあっても、家族の支えがあれば乗り越えられるでしょう。
実際、一人になってみて初めて家族の温かさに気付くという人も多いです。
家族とのコミュニケーションを大切にすることで、小さな出来事を幸せだと思えたり感謝の気持ちを忘れずに過ごすことができるでしょう。
家族を大事にすることは自分を大事にすることにも繋がるのです。
優先度③:時間
時間は全ての人に平等に与えられたものです。有限であり、「もっと欲しい」と望んでも絶対に叶いません。
人生にはいつか「死」という終わりがやってきます。
あの時、ああしていればよかったと後悔をしないためにも、限りある時間を無駄にせず、精一杯生きることを意識することが大事です。
「本当に自分がやりたいことは何か」「今すべきことや最も大事なことは何か」について、改めて振り返ってみるといいでしょう。
優先度④:休養
休養は、自分の心や身体を健康に保つためにとても大切なことです。
やるべきことに追われて忙しい毎日だからこそ、心と身体を回復させるために、しっかりと休養しましょう。
時には誰ともコミュニケーションを取らず、仕事も忘れてリラックスする時間を作ってもよいでしょう。
休養をしっかりとることで、自然と日々の生活にやりがいを感じることができたり、やるべきことを効率よく進められるようになったりします。
優先度⑤:自分の成長
成長とは、今までできなかったことができるようになるということです。
人は成長し続けるために、目標や課題を自分に課し、成し遂げるために尽力します。
成長するためには、常に新しい情報を手に入れる努力や、自分の欠点を認めることが人として大事なことです。
生きていると、時には壁にぶつかる事や挫折することもあるでしょう。しかし、そんな時こそ自分が成長するチャンスです。
優先⑥:お金
生きていくうえで、お金は必要不可欠です。
必ずしもお金が多ければ多いほどいいというわけではありませんが、ある程度のお金を持っていると選択肢の幅が広がります。
先にあげた健康管理や家族との生活、時間にも、お金は関わっています。
ある程度のお金を持つことで、心に余裕が生まれ、より充実した日々を送れるようになるでしょう。
優先度⑦:仕事
お金を手に入れるためには仕事をしなければなりません。
働くということは、自分に与えられた仕事をこなしてお金をもらうことですが、それだけではありません。
仕事をすることで自分の能力を発揮し、価値を提供して、目標を成し遂げる喜びを実感できる場所でもあるのです。
仕事をするということは自分の能力を高める機会を作ることでもあり、自分の存在意義を多くの人へ示すことができます。
また、仕事を通して様々な人とコミュニケーションをとることで、たくさんの縁が生まれます。
働くことを通して生きがいを感じられるため、仕事の優先順位が高い人も少なくないでしょう。
優先度⑧:趣味
趣味は仕事のように厳密なルールはなく、好きな時に好きなことをする自由な時間です。
読書やスポーツ、旅行に映画鑑賞など、趣味を大切にする人は増えています。
趣味を通して時間を自由に、かつ有意義に使えている感覚になり、趣味を取り入れるだけで満足度の高い一日を過ごすことができます。
仕事で溜まったストレスを発散させたり、新たな刺激を得たいという人にとって、趣味は大事にしたいことの一つです。
優先度⑨:交友関係
信頼できる友人が一人でもいることは、良い人生を送るためにとても大切です。
落ち込んでいる時や悩んでいる時に友人とのコミュニケーションをとることができれば、とても励みになるでしょう。
また、友人の話を聞くことで、新たな価値観を得ることもできます。
生きていると対人関係で悩むことも多いものですが、人とのつながりは人生に豊かさをもたらしてくるものでもあるのです。
優先度⑩:目的
多くの人にとっての生きる目的とは、幸せになることだと言えるでしょう。
人は生きるための目的を持つことで、考え方やモチベーション、行動が変わります。
目的がなくただ生きているのと、目標を達成させるために行動するのとでは、生き方がまるで違ってきます。
目的を持つことで毎日が充実し、豊かな人生を送れるようになるのです。
大事なことを活かす。人生をより豊かにする15の考え方
人として大事なことは何かが明確になったのならば、大事なことを活かすために考え方を意識する必要があります。
同じ状況でも前向きにとらえるか、悲観的にとらえるかでその後の行動も変わってきます。
人生を豊かに過ごせるかどうかは、あなたの考え方次第なのです。
人生を最も豊かにするために重要な15の考え方をご紹介します。
大事なことは人と比較しないこと
周りの人と自分を比べてしまい落ち込んでしまった、そんな経験はありませんか。
多くの心理学の研究結果からは、他人と自分を比較することほど、幸せの度合いを下げる要因はないと言われています。
自分の人生を豊かにするために、他人と比べる必要はありません。
つい無意識に人と比較してしまうという方は、自己肯定感を高めるために自分の良い所を書き出してみて下さい。
自分の良い所を探して前向きにとらえることで、段々と自分に自信が持てるようになります。
人に「与える」ことが大事なこと
自分のためではなく、誰かのために「与えること」は、人として大事なことです。
与えるとは、単にお金や物のことを示すのではなく、誰かの役に立つという意味です。
人からもらうばかりの人生は、豊かであるとは言えません。困っている人や助けを必要としている人へ、できる範囲のことをしてあげましょう。
与えれば与えただけ、お金だけではない豊かさに恵まれ、人との縁も深くなっていきます。
背伸びをせず等身大の自分でいること
人に良く見られたいという思いから、見栄を張ったり背伸びをしたりすることはありませんか。
周りに認められたくて無理をして自分を飾り立てていると心が疲れて、本当の自分を惨めに感じてしまうようになります。
自分を偽り続けたせいで、「自分にとっての大事なこととは何だったのか」ということがも分からなくなってしまうこともあるでしょう。
大切なのは、周りに理想の自分を見せることではなく、人として大事なことを見失わないことです。
自分自身が何を大事にしているかをしっかり理解して、他人と比べない正直な自分を受け入れることが、心の豊かさに繋がるのです。
自分でルールを決めること
ルールを作ることで、自分が何をしたいのかを客観視することができます。例えば、「寝る前にストレッチをする」「一日20分は本を読む」といったものです。
無理のない程度で達成ができそうな独自のルールを定めることで、目標を達成する充実感が得られ、生活にもメリハリが出ます。
大事なことは失敗しても成長の糧とすること
失敗は誰しもが経験することであり、気持ちのいいものではありません。中には長い間忘れることができず、トラウマとして抱えてしまう人もいます。
しかし、失敗は悪いことではありません。むしろ、成長するチャンスでもあるのです。
失敗をして落ち込んだ経験をしたからこそ、次は失敗しないように気を付けようと思うことができます。
失敗したことを素直に受け止め、何を学び、次に失敗しないためにはどのようにすればいいのか考えて前向きになることが大切です。
目標や夢を掲げることは大事なこと
大きな夢や目標を掲げ、達成させるために行動することは、あらゆる未知の体験をするチャンスです。
たとえ失敗してしまっても、「目標を達成させるために必要な経験だった」と前向きにとらえることができれば、良い刺激になります。
そして大きな目標を持つと、「達成させるために今の自分は何をすべきなのか」と細かく考えるようになるため、無駄な時間を過ごしてしまうことも少なくなるでしょう。
人生をより生き生きと過ごし、未来へのモチベーションを高めるためにも、目標や夢を掲げることは大切なのです。
自分の為に働くことが大事なこと
あなたは何のために働いていますか?「生活のためのお金を稼ぐため」と答える方が多いと思いますが、それだけでは自分らしい生き方とは言えません。
自分のために働くとは、自分らしく、そして自分が輝ける場所で働くということです。
自分の得意なことを活かし、思いの限り自分の力を発揮できる仕事だと、自分自身の存在意義を実感することができます。
単純にお金を稼ぐためではなく、大きなやりがいを感じられ、自分を偽ることなくいられる場所であることが、豊かに生きることに繋がってくるのです。
大事なことは感謝の気持ちを忘れないこと
人は、一人では生きていけません。
あなたが今生きているのは、育ててくれた親や友人、学校の先生や会社の上司、同僚など、たくさんの人達の存在があってこそです。
自分の力だけで生きているつもりでも、気付かないうちにたくさんの人に支えられて生きているのです。
そのことを忘れずに周りの人とコミュニケーションを取り、感謝の気持ちを持ちましょう。
感謝することは人として大事なことであり、あなたが今どれだけ幸せなのかも実感できます。
周りの人に依存しないこと
毎日を過ごす中で、誰かと一緒にいたいと思う日もあるでしょう。しかし、相手に依存しないように注意すべきです。
誰かに依存してしまうと、その人がいないと自分の存在価値を感じることができなくなります。
それだけでなく、自分で決断することもできなくなり、「誰かがいない」と何もできないと思い込んでしまうこともあるでしょう。
まずは自信をつける努力をして、自分を好きになりましょう。自分を好きになれば、人とのコミュニケーションにおいて不安を感じることも少なくなります。
自分を好きになることは、誰かに依存してしまうことを避けるだけでなく、心を豊かに保つことにも繋がるのです。
他人を変えようとしないこと
自分だけの人生や自分なりの考え方があるように、他人にもその人の人生や考え方があります。
周りに気に入らない人がいたり、コミュニケーションが上手く取れないと、相手に対してつい「変わってくれたらいいのに」と思うこともあるかも知れません。
しかし、他人の性格や価値観、癖などを変えることはとても困難です。それよりも自分が変わった方が、早いうえに簡単です。
自分の行動やコミュニケーションの方法を変えることで、良好な人間関係を築くことができます。
相手に気に入らない部分があったとしても、個性として受け止めてあげましょう。
理想だけを追い求めないこと
自分の理想を思い描くことは大切なことです。しかし理想を追い求めすぎると、現実が見えにくくなってしまいます。
理想を追い求めて目標を高く持ちすぎると、自分で自分を追い込むことになりかねません。
大切なのは、自分が納得のできる人生を歩めているかということです。
もし理想を追い求めて努力している過程で苦痛を感じるようなら、一度「今の自分」と向き合い、受け入れてあげましょう。
自分が後悔せずに納得のいく生き方を、改めて考え直してみてもいいかもしれません。
大事なことは「今」であること
心配事や悩みがあるとつい気になってしまったり、過去の過ちを後悔したりして、目の前のことに集中できていないということはありませんか。
悩みが頭から離れないと、目の前の人とのコミュニケーションも疎かになってしまいます。
限りある時間を悩みや後悔で過ごすか、今できることや目の前のことに集中して過ごすかで人生の充足度は違ってきます。
過去や未来は今の自分の積み重ねであり、今とは二度と戻ってこないかけがえのない時間です。
過去の失敗を教訓にして今の自分にできることを精一杯やり遂げれば、充実感に満ちた人生を送れるはずです。
大事なことは時の流れには逆らわないこと
世の中にはどんどん新しいことが生まれ、時代は移り変わっていくものです。
それまで当たり前だったことが当たり前ではなくなっていったり、非常識と言われていたことが常識になったりすることもあります。
例えば、ひと昔前までは男性は働き、女性は家庭を守るという役割分担が当たり前だと認識されていました。
しかし、今では女性の社会進出は普通のこととなり、むしろ推奨されています。
時代の流れに逆行せずに、新しいことを受け入れていきましょう。
そうすることで、人生の楽しみはもっと広がっていくはずです。
やりたいことをやり遂げる
これまでにあなたが挑戦してみたことはいくつかあるでしょう。
その中であなたが満足のいくまでやり遂げたことはどのくらいありますか?
一度始めたことを、自分が納得のいく形までやり遂げるということはなかなか難しいものです。
人生はたった一度きりで、時間は限られています。あなたが本当にやりたいことをやり遂げられた時、人生はより豊かさに満ちたものになるでしょう。
未来は自分で作るという意識を持つ
時間は常に進んでいきます。そのため、私達は前へと進むしかありません。
過去はどうやっても変えられず、やり直すこともできませんが、未来は自分の行動次第でいくらでも変えられます。
過ぎ去った時をやり直すことができないからこそ、未来に夢や目標を掲げて一瞬一瞬を大切に後悔のない生き方をすることが大事です。
一人ではなく、時には誰かとコミュニケーションを取りながら同じ目標を目指すこともあるでしょう。
未来は自分や、他の誰かと一緒に作っていくものだということを意識すれば、あなたの今の行動やこれからの行動も変わってくるはずです。
人生をより豊かに過ごす為にも、未来の自分がどうありたいのかを忘れないようにしましょう。
人生で悩んだら…大事なことを思い出して
人として大事なことや、人生をより豊かに過ごすための考え方についていくつかあげましたが、いかがでしたでしょうか。
忙しい毎日の中でふと何のために生きているのか悩んでしまった時は、一度自分と向き合い、あなたにとって最も大事なことは何かを思い出してみて下さい。
あなたにとっての「人として大事なこと」がどんなことなのかが分かったら、最も大事にしたいことから優先順位をつけましょう。
時間は無限にあるわけではないので、やりたいことがあるのなら後悔のないようやり遂げましょう。
あなたを支えてくれている家族や友人とのコミュニケーションもしっかりとり、感謝の気持ちを持ちましょう。
人として大事なことや豊かさというのは、気付いていないだけであなたの近くに存在しているのです。